金融基礎知識
海外投資はオーストラリアが、??お得??
海外投資はオーストラリアやニュージーランドなどオセアニアの国がいいという話があります。
ほんとうにそうでしょうか?
為替レートという視点で、オーストラリア、ニュージーランド、カナダを比較してみましょう。
下のグラフは過去10年間、日本円に対するニュージーランドドル、オーストラリアドル、カナダドルの為替レートの推移をグラフに現わしたものです。比較のため、どの通貨も94年8月時点での為替レートを100としています。100円という意味ではありません。

もう一つ、今度は米ドルに対するニュージーランドドル、オーストラリアドル、カナダドルの為替レートの推移です。こちらも同様に、どの通貨も94年8月時点での為替レートを100としています。

ニュージーランドドルもオーストラリアドルも、カナダドルと比較して、上がる時はより上がっていけれども、下がる時もより下がっています。両通貨とも極端に動く、つまり不安定だということです。極端さ(不安定さ)は、ニュージーランドドルとオーストラリアドルを比較した場合、ニュージーランドドルの方が極端に動いています。これらの傾向は、対円でも、対米ドルでも同様です。
これは、いったい、どういうことでしょうか?どうして、このような傾向が出てしまうのでしょうか?これは、「各国の経済力の差が現れた結果だ。」ということが言えるのではないでしょうか?国の経済力の規模は、ニュージーランド、オーストラリア、カナダの順に大きくなっています。ポットのお湯は、いっぱいの方が冷めにくいのです。3国とも、OECD(経済協力開発機構)加盟の先進国ですが、この辺りにG7に入るか入らないかの差が出ているようにです。もちろん、カナダはG7の1つなのです。
上記のグラフを御覧になってどのような感想を持たれるでしょうか?ジェットコースターのように、上がったり、下がったりが激しい通貨と、 比較的上下幅の狭い通貨、G7で、第三位につけるGDPを持ち、国としてのファンデメンタルが、安定している国とG7国以外の国、自ずと結論は見えてくると思いますが、 為替変動を見る場合、短期的要素でみるか、長期的要素とみるかによっても見方は大きく異なってきます。 海外投資には、色々な投資法があります。 短期的レンジで、為替差益を追及するなら、オーストラリアドル、ニュージランドドルも良い対象かもしれません、一方、長期的視野で見た場合には、大きく動く通貨は恐いということも言えるかもしれません。 いずれにしても、通貨を選択する際には、投資方法、購入商品、安全性、確実性、利回り等の多くの要素を検討の上で、判断する必要があるのではないでしょうか。

