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K┃F┃G┃━━━━━━━━━━━━ No. 304 ‖ January 06, 2009  ━━
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■ビック3とアメリカの行方
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明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
また、このメルマガのご愛顧をお願い致します。

さて昨年末に、メルマガ執筆のネタに困っていますと書きましたら、読者の方
から「アメリカのビック3の行く末」に関しての記事を書いて下さい、とのリ
クエストを頂き、それ以来この話題に関してのニュース等を気にして見てきま
した。

ご存知の通りビック3とは、GM、クライスラー、フォードといったアメリカ
の自動車産業大手を指す言葉であり、古き良きアメリカではアメリカを代表す
る産業として、その栄華を誇ってきた企業群でした。

しかしながら2008年秋に起きた金融危機以来、この3社の内、GM、クライス
ラーが倒産の危機に瀕しており、2008年12月に決定されたアメリカ政府による
つなぎ融資により、何とか年内中の倒産を免れたものの、その危機的状況は続
いているといった話題です。

2008年秋におきた金融危機は、当初はアメリカの金融業界だけでの問題であっ
たものの、それが世界的金融危機に拡大、更にはアメリカの金融業界以外の実
態経済にまで悪影響を及ぼす事態となり、その中でビック3の問題は象徴的な
問題として浮かびあがって来た事は皆様、ご存知の通りです。

しかしながらこの問題、端的に言えば、バブル崩壊後の日本でも起きたダイエ
ー・そごうの破綻等と規模は違うながらも同じ問題でして、潰すには余りにも
社会的影響が多きすぎるので、公的資金(税金)を投入してでも救済するとい
う、本来資本主義社会ではあり得ない図式です。

民間企業の経営状態が悪化したから、政府が税金を使ってでも救済するという
一種のモラトリアム(一時的な猶予)的な施策であり、その救済案をアメリカ上
院が反対したという事も謂わば、アメリカの理性が示されたと言う見方も出来
ると思います。

この一連の騒動の中で、ビック3の経営者達が自家用ジェットでワシントンに
乗り込み高級ホテルのスイートルームに宿泊し、高級リムジンで議会に乗り込
んで救済を求めるという事実。また経営陣の高給、またゴールデンパラシュー
トという経営責任をないがしろにした、高額の退職手当等に対して議員の多く
が反発したという事もある面、納得できる事と思います。

別段、彼ら経営陣を弁護する訳ではないのですが、彼らにとっては“それが当
たり前の文化だった。”と言ったら誤解を招くでしょうか?

つまり、今迄のアメリカの企業風土として、これらの事は当たり前の事だった
のです。現在の経営者の方々が若い頃であった20年〜30年前よりこの企業文化
が培われてきました。そして、現在の経営者達は自分達もそのような地位と待
遇を得られる事を目標にして、生きてきた訳です。

ところが不幸な事に、そんなアメリカの文化とも言えるものを破壊するような
勢いで金融危機が発生し、彼らを含めて会社全体を奈落に落とすような事態が
起きてしまった訳です。

結果論としてではありますが、そんな時代に経営者としての地位に居た事が不
運だったのかもしれませんし、それ以上に個人的には、今回の騒動はアメリカ
の既存価値観、社会観、社会文化を根底より破壊するのと同じような、革命的
な事件であったのではないかと考えています。

歴史を見れば明らかですが、革命が起きれば今迄の価値観、社会文化等は一切
否定されその後、新しい文化が生まれてきます。

個人的にはこの1月にアメリカで史上初の黒人大統領が誕生する事と合わせて
、2009年はアメリカにとっての革命の年になるのではないかと感じています。

もし、この考えに同意して頂けるのなら、ビック3(フォードを除く)は、最
終的には、Chapter11(連邦破産法11条、日本の会社更生法)の適用を受けて、
一度は倒産、そして企業再生という道を辿るのではないでしょうか。

このシナリオには大きな痛みを伴う事になり、それが故に社会不安の醸成等の
問題も発生すると思います。しかしながらこれはある面、進歩と変化の為の痛
みと割り切る必要があるのかもしれません。革命には流血が付き物ですから。

しかし、歴史的にみれば、革命後には、新しい文化と社会が誕生し、進歩を遂
げている事も事実です。

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  2月  4日 (水) 19:00 〜 大阪府大阪市
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