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K┃F┃G┃━━━━━━━━━━━━ No. 338 ∥ Sep 1, 2009 ━━━
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■政策金利水準の行方
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日本では、第46回の衆議院議員選挙で民主党が事前の予想を上回る地すべり的
大勝を納め、それを受けての東京株式市場は一時的とは言え、年初来初の値上
げ幅を記録、東京為替市場も円高に転換し、一時は92円代まで円高が進むとい
う知らせを聞きました。
多くの日本人の性として一過性のお祭り騒ぎとして、また、変化を期待しての
ご祝儀相場的な動きなのだろうなとは思って見ていたのですが、各種の報道等
を見ると短期的(向こう1か月程度)には、日本株は買い、円高傾向は強まる
との見方が一般的な様です。
さて、そんな論評を横目で見ながら気になるニュースが幾つかありましたので
ご紹介致します。
9月1日(ブルームバーグ):財務省が1日発表した7月の税収実績(同月末
現在)は、景気低迷を背景に所得税や法人税などが減少したことから前年同月
比26.8%減の3兆4337億円となった。
法人税収は企業収益の悪化に伴い還付金が税収を超過し、7821億円のマイナス
(前年同月は1040億円のマイナス)。所得税収は給与所得の落ち込みで前年同
月比19.0%減の2兆5108億円、消費税収は同4.4%減の9169億円だった。今年
度の累計では前年同月比23.4%減の5兆4572億円。予算額(46兆1030億円)に
対する進ちょく割合は11.8%となった。
上記のニュースを見て、今回、民主党が有権者に提示したマニュフェストで約
束したおいしい話に期待をして民主党に一票を入れた皆さんはどう考えられる
のでしょうか?(別段、私は自民党支持者でもありませんし、今回も在外選挙
投票はしていません。)
これだけ、景気が悪化している日本経済の実情を考えれば、政府の税収が減少
するのは自明の理ですが、問題はその減少率の大きさとその落ち込みを如何し
て補うか?更には、このような税収減の中、国民にとっておいしい話を選挙公
約に掲げた政治家の皆様は、その公約の裏づけを真剣に考えているのかを問い
たいと思います。
ご存知の通り、日本の国家財政は既に破綻状況です。破綻状況にあるのだから、
「毒をくわらば皿まで」と更なる国債の増発を行うという安易な手段を取る以
外にもっと適した方法があるのでしょうか?
治世者にとって幸いな事は、日本国国債の買い手の95%が日本国内で購入され
ている事だと思います。つまり、最後は、借金をチャラにする施策をとっても
国民以外には迷惑は掛かりませんので、国際社会に対しての破滅的な影響を与
える事は無いという事と思います。
勿論、そのような状況になれば、多かれ、少なかれの影響は出ると思いますが、
少なくとも先般のリーマンショックのような破壊的な影響は無いのではと思い
ます。このような状態である限り、日本の超低金利政策は続くものと思います
し、これに伴い、日本国内で貯蓄をしてもお金が殖える事は無いのは確実です。
一方で、既にアメリカでは、どのタイミングで金利を本来のあるべき水準に戻
すかの議論が出ています。
[ニューヨーク 1日 ロイター]米供給管理協会(ISM)が発表した8月
の製造業部門指数は予想を上回る52.9に改善し、2007年6月(52.9)
に並ぶ高水準となった。
景気を見極めるうえでの分岐点である50を上回るのは08年1月(50.8)
以来。ロイターが集計したエコノミスト78人の予想中間値は50.5。前月は
48.9だった。
クレディ・スイス(ニューヨーク)のエコノミスト、ジョナサン・バジル氏は、
「心強い内容だった。特に新規受注が強かった。製造業の景気後退は終わった。
これは1カ月限りの事象ではない。製造業の活動は加速し始めるだろう」と述べ
た。雇用は前月の45.6から08年8月以来の高水準である46.4に上昇し
た。
[ワシントン 1日 ロイター]米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、
連邦準備理事会(FRB)による利上げは「かなり先」となる可能性があるとの
見解を示した。マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)が1日報
じた。
総裁はインタビューで「(利上げは)まだ先になると考える。かなり先のことに
なる可能性がある」と語った。FRBが政策金利を長期間異例に低い水準に維持
すると言明していることについては、景気に「一段の弾み」をつけることを意図
している、と述べた。
同時にFRBは、低金利が続いた2003・04年の経験から、インフレ高進に
つながるような景気への過度の刺激を回避するよう努める、とした。マネタリー
ベースの拡大が、マネーサプライ拡大やインフレ高進につながるとの一部の懸念
に対しては、FRBが適切な時期に緩和政策を撤回すれば、こうした事象には必
ずしもつながらない、との見方を示した。
確かにアメリカの景気は回復基調にあるようです。それでも、一部の識者の中に
は、年末に掛けて二番底を打つのではないかとの警戒感があるのも事実です。記
事にもあるように、インフレ高進を恐れて早い時期にアメリカの政策金利が本来
の水準に戻るには、今、暫くの時間が必要なようです。
しかしながら、ここで注意したいのは、アメリカは既に政策金利を本来の水準に
戻す議論が開始されている事です。日本では、残念ながらそのような議論も起き
る余地も無いようですから。どちらが健全かを真剣に考えるべきではないでしょ
うか。
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