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K┃F┃G┃━━━━━━━━━━━━ No. 474∥May. 15, 2012 ━━━━━
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■カナダの大学は無試験で入学できる?
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日本の学制では、4月が新学期のシーズンで、3月が卒業シーズンですが、ここ北米では、
新学期は、9月スタートで、6月が卒業シーズンとなります。ということで、この5月は、
卒業、進級を控えた学生諸君にとっては、最後の試験シーズンで、一番緊張する
シーズンであり、一番忙しいシーズンでもあります。
もっとも、2学期制の4年制大学では、その通りなのですが、3学期制のコミュニティ・カレッジや、
専門学校となると、試験の回数も2学期制の学校よりも多いため、別段、5月が特別緊張を
強いられるという訳でも無いようです。むしろ、一年中、試験と課題提出に追いまくられ、
遊んでいる暇も無い位の様です。
実際に、この時期になると、図書館やスターバックスでは、多くの学生達がノートパソコンと
部厚い本を片手に、夜遅くまで勉強をしている光景を良く目にします。
こちらでは、小学生よりパソコンに親しみ、ネット検索などに慣れ親しんでいますので、
勉強には、パソコンが必需アイテムとなります。また、日本よりもWi-Fi環境が発達しています
ので、図書館、コーヒーショップなどでは、無料でネットに接続ができます。
この環境は、私達にとっても非常に便利でして、Wi-Fi接続さえ出来れば、Skypeを使用して
の国際電話も無料で接続できますし、ちょっとした調べ物をするにも、スマートフォン
さえ持っていれば、ネットに接続して、コストフリーで接続ができます。
確かに、こちらの大学生は日本の大学生に比較した場合、非常に良く勉強をします。
これは、勉強をしないことには単位が取れず、結果的には卒業が出来ない、進級が出来ない
という事態に直面し、結果的に自らが不利益を被ることを良く知っているからです。
学生の本分は、勉強をすることですので、一生懸命勉強するのは当たり前の話であり、
日本の様に、大学に入学さえしてしまえば後は4年間のモラトリアムの期間が提供されるという
社会文化とは大きな違いがあります。
また、当地の大学教育の基本姿勢も、日本の大学教育の基本姿勢とは大きな違いが
あります。端的に言ってしまえば、こちらの大学教育の基本姿勢は、あくまでも学問の追及
に重点が置かれ、いわゆる将来の就職の為に幅広く一般常識を教えるということは、
少なくとも4年制大学の学部教育では行われていません。
それでも、就職活動をする際には、自分が付きたいという職業に関連のある学部を卒業
していないと、最初から機会を逃してしまいます。(例えば、金融関係であれば、
経済学部(Economics)、商学部(Commerce)などを出ていなければ、最初のハードルで
跳ねられます)
この辺りが、日本の様に、文系でも経済学部、法学部、政経学部、商学部を出て
いれば、就職の際に潰しが効くという、事情とは大きく異なります。
学部教育は、あくまでも前記をした様に、アカデミックマターの追求に重点が置かれ、実社会に
おいて役に立つ実務教育は、他の教育機関または大学院の修士課程(その顕著な例が、
日本でも良く知られている、MBA=Master of Business Administrationなどがあります)で
行われることになります。
また、大学院レベルでの教育においては、修士課程においても、博士課程においても、
今度は、実務とアカデミックマターの融合を求める研究も盛んに行われていますので、
一度、学部を卒業して、社会で実務経験を数年積んだ方達が、大学院に再度戻り、
研究を続け、修士号、博士号を取った後に、再度、実社会に戻って行くということ
も一般的です。
この顕著な例は、小学校の先生方達にも見られます。日本においては、小学校~中学校、
高校の先生が、博士号(Ph.Dr)を持っていることは殆ど無いと思います。しかしながら、
ここカナダでは、結構、博士号を持っている校長先生、先生に出会います。それも、特別な
私立の学校ではなく、普通の公立学校でです(私の経験でも、子供達の行っていた学校の
先生で4名の先生が博士号(Ph.Dr)を持っていました)。
ここまでの記載で、カナダの高等教育と日本の高等教育の違いについては、ご理解を
頂けたことと思います。そして、ここからが本題です。
カナダの大学入学には入学試験がありません。
とは言え、誰でも好きな学部に進学できるかと言えば、そうではなく、入学の判定には、
高校の成績、2回実施される州の一斉テストの結果、それにエッセイ(志望動機を書くこと
が多い)、そして、社会貢献活動(ボランティアワーク)の総合的内容で判断がされます。
例えば、仮に医学部進学過程を希望する場合には、幾ら、成績が優秀であっても、
全く社会貢献活動をしていない学生では、進学は難しい現実があります。
日本の様に、成績さえ良ければ医学部に進学できる訳ではないのです。
そして、この入学試験が無いということは、留学生にも適用されます。大半の留学生は、
英語のレベルが、大学の求めるレベルまで達していないことが一般的ですので、まずは、
志望する大学または2年制大学のESLクラスに潜り込みます。
これは原則無試験です。まずは、ESLのクラスで、英語のレベルを引き上げ、その後、
学内試験を経て、学部の一般教養課程に進み、そこで必要単位を取得後に、4年制大学
の学部専門課程に進学するという途を取ります。
必要単位が取れていれば、4年制大学の学部進学は、実質無試験ですので、日々の
勉強は大変ですが、日本の様に、受験勉強に明け暮れての高校生生活よりは、
縁遠いものとなります。
日本の大学入試に全て失敗してしまったために、この制度を利用して、当地で大学生を
している学生さんも居ますが、傍から見ていると日本の同世代の大学生より遥かに勉強は
大変なようです。やはり世の中、楽な途は無いということなのでしょう。
この様なカナダの大学への留学をご希望の方が居られる場合には、個別にお問い合わせ下さい。
情報提供をさせて頂きます。
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